家庭教師をつけたきっかけは？

確実に合格をものにするために

お母様 夫は教えようと思えば教えられたのですが、親子ですと途中で感情的になったりしますので、成績がさほど悪かったわけではないものの、確実に合格をものにするためにお願いすることにしました。 夫がインターネットで、こちらはＳＡＰＩＸ生の方が多いということで、見つけてきました。

先生の印象は？

Rさん 担当していただいた社会の先生は感じのいい先生だな、と思いました。 中学受験のことは何でも分かっていて、すごいなと思いました。ＳＡＰＩＸの授業はハードでしたが、家庭教師の先生の授業はとても楽しかったです。

受験勉強のエピソードを聞かせてください。

先生がスケジュールを立ててくれたので信じて進みました

Rさん ＳＡＰＩＸは平常授業、土曜日、日曜日とあるのですが、最後の方は平常授業と土曜日の家庭学習はほとんどやらずに、日曜日の志望校別のものを集中的にやりました。

第一志望の慶應義塾中等部も、第二志望の慶應義塾普通部も、個性的な入試なので、過去問演習と直しと傾向を見るというのを重視してやっていました。

家庭教師の先生が早稲アカの講師をやっていた方で、過去問ノートの作り方などいろいろ教えてくださったので、とてもスムーズで、やりやすかったですね。

家庭教師をつけて良かった点は？

お母様 ビシッとスケジュールを考えてくださったり、私もいろいろ相談しました。
当初、１月受験校は受かっても入学する気はなく、風邪などをもらってくるリスクを考えて、あまり受けさせたくなかったのですが、先生から「一つ一つ合格をもらっていったほうが本命の時に力を出せる」とアドバイスをいただいたことから、素直に実践し本当にそうだなと思いました。

最初に受験した栄東では、成績が良ければ一般で受けても東大クラスに合格をいただけるシステムであり、おかげさまで東大クラス合格をいただくことができました。

最初に栄東で東大クラス合格をいただくことが出来たおかげで、ものすごく安心しました。 これでもし他がダメでも栄東で東大を目指す道が拓けたと思うととても心強かったので、先生がおっしゃっていたことはこれだったんだなと実感しました。

本当に頼りになる先生に担当していただいて、幸運でした。

Rさん 家庭教師の先生の授業はとても楽しかったし、お兄さんが出来たみたいでうれしかったです。 「受験勉強は大変だけど、受かったら苦労の何倍もいいことがあるよ」といつも励ましてくれました。

受験勉強のコツは？

息抜きは大切。終わりを決めて隙間時間を楽しく活用する

Ｒさん 受験は勉強をいっぱいしなきゃならなくて辛いと思うのですが、僕は受験間際でもけっこうゲームをしていました。

辛い中でも休みというか、自分なりの楽しみを見つけられたら、その楽しみがあるからっていうことで挫折せずに続けられると思うので、勉強するのもいいけど、しすぎて心が折れるよりは、楽しいことを見つけていったほうがいいなって思います。

ゲームをするのは、夜塾から帰ってきて夕飯が出来るまでの時間とかを自分で決めてやっていました。受験勉強ってとても大変なので、それが終わった時の開放感がすごくいいです。

中学入学までの間は離れ離れになる小学校の友達とできるだけ遊んで思い出を作ったり、あとはやっぱり趣味のテニスをしたいですね。学校に入ってもテニス部でテニスがやりたいです。

お母様 この子の祖父が７０過ぎた今でもテニスをやっておりまして、それで「テニスをすれば背が伸びるからやるといいよ」と勧められて。

確かに松岡修造さんも背が高いな、と思って。錦織圭くんと松岡修造さんしか知らなかったのですが、それでテニスを始めまして。

Ｒさん 松岡修造さんは色々なイベントに出ていらして、イベントに参加したら予告もなくいらしたこともありました。松岡さんは本当に教えるのが上手な方で、横で聞いてるだけでもうまくなる気がします。

僕は松岡さんに直接指導を受けたことはないのですが、松岡さんも慶應のご出身なので、面接試験での志望動機の一つにと考えていました。

面接では何を聞かれた？

Ｒさん 慶應義塾中等部では、展覧会に行った時の感想や、家庭の方針。
それから、「受験が終わったら何がしたいか」とか聞かれました。

家庭の方針は父が「ネガティブなことを言わない」と答えて、何がしたいかは僕が「遊びたい」と答えました。 その日何がしたいかってことだったので。特に志望動機は聞かれなくて、それが驚きましたね。

試験で印象に残っていることを教えてください。

実技はほとんど完璧にできたので、大丈夫だと思ってました

Ｒさん慶應義塾中等部の体育実技試験はサッカーのドリブルと、シャトルランみたいなものと、縄跳びと、ボールを投げて手を たたいてキャッチするっていうのが。

あと、着替える時にできるだけ早く着替えなさいと言われました。 面接試験と同じ日だったので、かしこまった服装をしていたので、けっこう大変でした。 コートとかは脱いで行けるのですが、慣れていないネクタイやワイシャツがすごく大変でした。

お母様 私は夫から「“超スーパーＫＹ（「空気読めない」）”だからしゃべるな」と言われてて。 なので、「お母様にお聞きします」と振られた時だけ答えようと思っていたのですけれども、面接官の先生が息子に家庭でのお手伝いのことを聞かれて、息子が「今は勉強が忙しくてしていないけれど、終わったら洗濯物を 畳みたいと思います」と申しまして。

それで先生が「では、お母様も楽になりますね」と。
私はそれを、息子に向かっておっしゃったのだと思っていたのですけれど、面接を終えて帰る途中、夫が「あれは明らかに君に振られていたのに、無視したらダメじゃないか！」と怒り出しまして。

自分に言われたとは私は夢にも思っていなくて、夫と大ゲンカになりました。
慶應義塾普通部の面接試験は受験生本人だけだったのですが。

試験会場の特徴は？

Ｒさん市川中学校は幕張メッセの大きなホールでやるので、時計どころか天井も見えないような感じでした。 あと、慶應義塾普通部の時は教室から出るとすごく寒かったのを覚えてます。 なので、少し羽織っていくと良いかもしれません。

お母様保護者控え室で感動したのは、栄東中学が飲み物を無料で何種類も用意してくださっていたことですね。 あと、栄東は他校と違って試験終了後の持ち帰り用の問題配布が無く、試験問題を貼り出してました。写メを撮ることは出来ましたが。

親から見た受験勉強の様子

お母様エピソードと申しますか、とにかく毎日遅くまでガーっと勉強しておりましたので、恥ずかしい話なのですが、私自身は生涯でこれほど勉強したことはないな、と思いながら、毎日息子を尊敬して見ていました。 でも、本人はそんなことないって言うんですよ。周りの友達の方がもっとやってるって。

いつも私は横で寝てしまって・・・。

Ｒさん 少々苛立ちを感じながら（笑）、１２時から１２時半ころまでやっていましたね。

お母様夜遅くまで勉強していると、健康面が心配でした。
一番心配だったのがインフルエンザだったので、除菌剤を部屋に置いたり、寝室に加湿器を置いたりとか。 あと、耳鼻咽喉科の先生をご紹介いただき、インフルエンザの予防のために処方された漢方薬を飲んだりしてました。

第一志望の慶應義塾中等部への合格発表のときの気持ち

Ｒさん筆記試験を受けた時はあまり手ごたえが良くなかったのですが、大丈夫だろうとは思っていました。

筆記試験の一次も、面接と実技試験の二次もどちらも、あえてインターネットの合格発表は見ないで、母と父と祖父とで直接、学校の掲示板に見に行きました。

掲示板に自分の受験番号を見たときは安心しました。

お母様私は受かると思ってたんです。
本人がものすごく頑張っていましたので、全く心配していませんでした。 でも、夫は先ほどお話した面接試験の状況から不安で不安でしようがなくて。

私はネガティブなことを口にしないように、また考えないようにと、それだけは気をつけてたんですけれども、夫が横で「不安だ、不安だ」と騒ぐので邪魔でした（笑）。

来年受験されるご家庭に一言

真逆かもしれませんが、何でも抑制せずにやらせてあげました

お母様受験に際して一番ネックとなるのがゲームだと思うのですが、一切制限をしたことがなくて。 本人がやることはやっていたので、ゲームも気が済むまでやらせました。

私は寝ていたのであまり偉そうなことは言えないのですが、子どもに過度なストレスがかかっていないかを見るのが一番の役割だと思っておりましたので、とにかくストレスがかからないように注意していました。

Ｒさん お陰で特にストレスもなく、挫折もなく行けたので、結果論ですけど良かったです。