- 2008.09.03
「ミッション女子8校 合同入試説明会」取材リポート
神奈川県内のミッション系女子中学高等学校8校が集まった説明会「ミッション女子8校合同入試説明会」が、8月23日(土)に横浜英和女学院中学高等学校で行われました。
今回で8回目となる「ミッション女子8校 合同入試説明会」。カトリック7校、プロテスタント1校の計8校合同で毎年会場を変えて開催、今年は当初予定していた学校が都合により開催できなくなり、急きょ昨年開催した横浜英和女学院で行われました。
本入試合同説明会は、神奈川県内の私学の横繋がりの中、ミッション系の学校が研修会を重ねていた時に立案されスタートしました。
1校だけでの説明会では、立地条件やその他の要因で学校の認知訴求がスムースに行えないこともあるため、合同で説明会を行う事で多くの私学受験希望者に触れてもらえるメリットを考え開始しました。
今年も夏休み終盤の土曜日にも関わらず、150名にも及ぶ熱心な方が来場され各学校の情報収集をされていました。

当日は、横浜英和女学院中学高等学校、中高第3校舎の1階から4階までを使用し、各8校が学校毎に1教室を使用しての個別相談コーナーと、視聴覚室を使用した各学校のビデオ上映コーナーで説明を行いました。

今回の幹事である松下豊実氏(横浜英和女学院中学高等学校入試広報部主任)に、まずは本入試合同説明会の主旨についてお話を伺いました。
「本説明会は参加8校の手作りで行っており、当日の集客をメインの目的にはしていません。もちろん来場いただきたい気持ちに変わりはありませんが、通常の合同説明会よりも更にじっくり説明を聞いていただけるよう、大々的な告知をすることなく来場者の方への訴求も最小限にとどめています。
ですから、来場された方の中には、30分以上も先生と1対1でお話をされる方もいらっしゃいます。本合同入試説明会は、あくまでも落ち着いて学校の話を聞いていただく機会と考えています。」
確かに当日は、先生と落ち着いて話をされるご父兄ばかりで、長い順番待ちの列に急かされることもなく、ご父兄やお子さんは聞きたい事を細かく質問していました。
また、松下氏は次のよう付け加えてくれました。
「この説明会は来年2月の受験だけを対象にはしていません。現小学5年生、4年生たちが受験を見据えた情報収集の場としても提供しています、中には小学1年生のお子さんを連れて来場される方もいらっしゃいます。」
現在の神奈川県の私学受験率の低迷からすれば当然とも思える対応と言えますが、ミッション系の学校特有である『人格教育、心の教育、人間教育』の一貫理念から考えれば、受験生だから情報を得るということではなく、長い目で人を育てる上で大切な手段と考えての対応だそうです。
「キリスト教の学校ですが、クリスチャンを養成する事が目的ではありません。各校とも開校当時、日本人女子の成長を目的に掲げたと思いますが、時代とともにやっと社会で活躍する女性も増え、目的が現実になってきました。
だからこそミッション系学校は軸足をぶらすことなく、時代に対応しながらも一貫した理念は揺るがせません。」
松下氏は、公立中学にも良いところがたくさんあることを認めたうえで、
「私立校の良さは中高一貫で6年間の教育が行えるところです。加えて先生方は異動がなく長年教鞭をとっているので、卒業後もその刻まれた歴史に繋がりながらOGとしての人生を送れることです。
ですから我々教師も、卒業生に恥ずかしくないように、をモットーに日々の生徒教育を行っています。」 と語ってくださいました。

最後に、中学受験を控えたご家庭へ、松下氏からアドバイスを頂きました。
「何事もネームバリューは大きいと思います。学校で例えるなら、学校名の認知度です。ですが、その学校が自分たちに合うのかどうかは、ネームバリューとは全く別の話です。特に、入学したはいいもののお子さんに合わず学校を辞めてしまう"ミスマッチ"が一番悲しいことです。
ですから、学校説明会には足しげく通って、ご本人(ご両親、お子さん)自ら情報を得て、学校に触れることが大切でしょう。特に、女の子の感性は鋭いものがあります。先輩に会ったり、教室に入っただけでも自分に合うかどうか直感で分かる事も多いと聞きます。直感だけに頼るわけではありませんが、実際にご自身で学校を訪問されることは、情報収集も含めて色々と大きな意味を持っています。
志望校だけでなく、多くの学校へ足を運ぶ事をおすすめします。」
ミッション系の学校だからではないでしょうが、先生方の落ち着いた懐の深さを実感した合同入試説明会でした。来年の会場当番校は未だ決まっていませんが、じっくりと落ち着いて学校の説明を聞くには打って付けの説明会だと感じました。
















