小学部では主教材として「中学受験新演習シリーズ」が使用されています。

他の進学塾で扱っている教材より比較的、難易度は低めです。
中学入試を受ける上で最低限のことは身に着けられる内容になっています。

難度の低いものから高いものに、ステップを踏んで学習を出来る構成になっていることが特徴です。

例えば最初は、計算方法や公式、図形の基礎を確認できるような問題から始まります。これによって、算数の問題に対応するための土台を確実に定着させることができます。
後半になるにつれ、練習問題・応用問題を演習するというような構成です。

しかし、応用問題などは宿題として出されることが多いようです。
ですので、分からないところは先生に聞いておかないと、宿題で何も解けないということになってしまうこともあります。

また、「コンプリーション」と呼ばれる副教材などで、さらに応用演習の積み重ねを指示される場合もあります。

栄光ゼミナールの特徴は、志望校別にコースが分かれており、それぞれの学校に合わせた対策が行われていることです。

例えば「開成コース」の算数の授業では、従来のテキストにない解法を用いて難問を切り崩す手法を教えています。「武蔵コース」の算数の授業では、「試行」を繰り返すという授業を行っています。

このようにかなり速いスピードで、算数をはじめとする特別授業が行われていることが特徴のようです。

栄光ゼミナールでは、「スパイラル方式」と呼ばれるカリキュラムを導入しています。このカリキュラムは、適切な順序に沿って同じ分野を複数回学習することで効率よく全範囲を習得することができるものとなっています。

授業時間は、小4は45分×2の計1時間半、小5・6は90分×2の計3時間です。

また、1単元の学習が終了すると「カクプリ」と呼ばれる単元確認テストがあります。

各単元のテーマを理解したか把握するためのテストで、カクプリの結果を栄光のオンライン学習システムである「CATS＠Home」に登録すると、個別復習プリント（リタプリ）が宿題として指示されます。リタプリはカクプリで間違えた問題の類題が集められるので効率よく弱点を補強できます。

また、栄光ゼミナールの塾内模擬テストである「アタックテスト」の解説も「CATS@Home」にて確認することができるため、より一層のレベルアップが期待できます。

栄光ゼミナールは他の進学塾よりも厳しくない、という雰囲気があるようです。
例えば、他の進学塾と比べ通塾日数は少なめです。
栄光ゼミナールではお子さんのペースに合わせた日数で通塾します。

ですので、学習面での指導やフォローはあまりないのが現状のようです。

また、栄光ゼミナールは他塾に比べて基礎学力を重視しており、同じ基礎問題を反復して学習させることが多いようです。もちろん基礎学力は受験の土台となるため決しておろそかにしてはいけませんが、基礎がほとんどできていて、難関校に合格するための応用力をつけたいと考えるお子さんには少々物足りなく感じることもあるかもしれません。

そこで大切になってくるのが、「家庭学習の管理」です。

栄光ゼミナールは集団授業で、アットホームな雰囲気のある塾です。
しかし、少人数とはいえ、集団授業ですので、お子さん一人ひとりに細かく個別対応することは出来ません。

いつまでに何をどのくらいやるのか、計画を立て、それを実行していくことが必要です。

栄光ゼミナールの場合、塾に任せっぱなしにしているとなかなか上手くいきません。十分に志望校対策をするためには、専門的な知識を持っているプロの家庭教師に指導してもらうのも有効かもしれません。