開成中の理科の出題傾向とプロ家庭教師の入試対策

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開成中の理科対策

開成中学校
-理科の入試傾向と合格対策-

このページでは、開成中の理科の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
開成中の理科で合格点を取るために必要なことを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

開成中学校　理科　2023年入試データ
配点	70点
試験時間	40分
大問数	4問
頻出分野	人体、動植物、物質、ふりこ、天体、気象　など

開成中学校　理科の入試問題の傾向

開成の理科は実験・観察をもとにして考えさせる問題が多く、丸暗記だけでは点が取れないように工夫されており、問題文も細部まで考察できるかどうかがポイントになります。

試験時間は40分で、問題数は25問程度と標準的な範囲になっています。しかし、説明文が長く、グラフなどの資料に見慣れないものが多いので、読み取りが難しく、油断できません。

開成の理科は、1～2問程度、やや難度の高い問題も出題されます。
読解問題、実験問題、グラフの考察問題などにおいて、難度が高いケースが多く見受けられます。

しかし、ほとんどが易しい問題、基本問題ばかりで構成されており、他の受験生とあまり差がつかない科目となっています。
つまり、他の受験生も点数を取ってくる科目のため、油断せずに対策しましょう。

開成中学校　理科で合格点を取る対策ポイント

こうした入試傾向を踏まえて、開成中の理科で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。

開成の理科の対策としては「4分野まんべんなく」と言われる場合もありますが、分野ごと出題頻度の高い内容はパターンが決まっています。
また、設問も、出題形式ごとに何が問われるかはパターンが決まっています。
ですので、開成の理科で出やすい内容、問われることが多い設問内容を集中的に対策することで、効果的な志望校対策が出来ます。

理科の記述問題は、「①理由を答える」｢②実験の考察をする｣「③知識を問う問題」、この3パターンがほとんどです。
それぞれ答え方もパターンが決まっているので、事前に準備しておけば十分対応できます。問題文を正確に読めれば解答できますし、量も長くても40字程度となっています。

作図問題では、「①グラフを描かせる」「②運動の様子を描かせる」「③昆虫や植物の図を描かせる」この3パターンが大半です。
①グラフと②運動の様子は標準レベルですが、③昆虫や植物の図はやや細かい知識も必要になるので、不安のある方は練習しておきましょう。

選択問題の特徴は、選択肢が多いことです。それほど難解ではない問題を、選択肢を多くすることでミスや勘違いを誘うようなタイプの問題です。
また、「すべて選べ」など、複数選ばせるタイプの問題も出題されます。ケアレスミスの多い受験生をふるいにかけるような問題だと認識して対策をしましょう。

計算問題は、開成では、化学計算・力学計算どちらも出ます。化学計算は、溶解度の計算が頻出です。問題の難易度としては、どれも基本的な問題ばかりです。
ただし、グラフの考察を絡める計算問題は難度が高いので注意が必要です。

生命分野では、昆虫と植物が頻出です。昆虫の種類、口の形などの知識から、昆虫の生態に関する問題もよく出題されます（例：カマキリの保護色の役割、ミツバチのダンスなど）。
植物は、花と実に関する知識が細かく問われます。光合成と呼吸などについての問題も多く見受けられます。

物質分野は、水溶液の性質、溶解度が頻出です。特に毎年頻出なのは、「水溶液の性質」や「金属に関する知識問題」です。ここは必ず覚えておきましょう。実験器具の扱い方なども頻出事項です。

エネルギー分野は、てこ、ばね、浮力、電流、光など、まんべんなく出題されています。最も出題頻度が高いのは力学でしょう。
簡単ではないですが、塾の問題集で一度は見たことがあるような問題がほとんどです。

地球分野では、前の年に起きた時事的な話題を絡めた問題が定番です。気象の観察問題、太陽の高度、気温、降水量のグラフ問題なども頻出です。

開成の理科では思考力を必要とする問題が多くなっています。
そのため、全範囲にわたる正確で幅広い知識と理解に加え、「なぜそうなるのか」という疑問をもって深く学習することが必要となります。